Last-modified: 2007-09-19 (水) 15:46:03 (2073d)

GestureMan3.5

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日常生活では実空間の物体や場所を対象としたコミュニケーション ( 以下, 「実空間型コミュニケーション」と呼びます ) の機会がたくさんあります. 例えば, 製造業では機械の組み立てや修理, 教育分野では授業や実験, その他の日常生活においても様々な実空間型コミュニケーションが見られます.

遠隔地にいる対話者と, 実空間内の物や場所を対象とした円滑なコミュニケーション ( 以下, 「実空間型遠隔コミュニケーション」と呼びます ) を支援するシステムが実現できれば, その有用性は大きいと言えるでしょう. 例えば, 遠隔地にいる専門家から, 機器の修理や医療行為に関する技術的な方法や知識を指導してもらうことで, 円滑に作業を行うことができます.

また, 対面的な共同作業では, 指示者は言葉と共に身振りや手振りを用いながら作業指示をします. こうした身体的な動作の中でも, ある具体的な行為の直前に見られる予備的な動作を観察することで, 作業者は指示者の次の会話や行動を予測することができます. 例えば, ある対象物の説明をしていた指示者が, 指示対象物を別の物に変えるときには, 頭の向きを変えて, その対象物を目で確認することが多いです. 作業者は, 指示者のこうした動きを観察することで, 具体的な説明が始まる前に, 次に指示される対象物を予測することができます. 実は, こうした予測がコミュニケーションを円滑にする要因になっています. 同じように考えると, ロボットと人の共同作業においても, ロボットの頭の動きが, その行動を予測させるように動作することで, コミュニケーションが円滑に行われると期待できます.

そこで私たちは, ロボットをコミュニケーションメディアとして利用することで, 遠隔地にいる指示者が作業者に作業指示する際の, 実空間型遠隔コミュニケーションを支援することを目的とした研究を行っています.

概要

システム構成

私たちは予期を支援することを目的として, 実空間型遠隔コミュニケーション支援システム GestureMan3.5 を開発しました.  このシステムでは, 3 眼カメラをロボットの胴体に搭載しています. 指示者は 3 面ディスプレイの前に座り, 頭に 3 次元磁気センサを装着します. 3 面ディスプレイは左右に広く配置されるため, このディスプレイが作り出す空間を眺めるとき, 指示者は左右に頭を振ることになります. そこで, この頭の動きを 3 次元磁気センサで検出し, それに応じてロボットの頭を動作させます.  頭部の他にも, 指示者はジョイスティックを操作することで、ロボット本体の移動や 3 眼カメラを搭載したカメラ付フレームを制御できます. カメラ付フレームは pitch 方向に動作するため, 3 眼カメラに足りない垂直方向の視野を補うことができます. また, 指示者側のディスプレイはタッチパネルになっています. 指示者はタッチパネルに触れることで, ロボットに搭載された遠隔操作型のレーザポインタ ( GestureLaser ) を使い、作業者側にある対象物を指し示すことができます.  さらに、ロボットには 5 自由度の腕が取り付けられています. ロボットの腕と指示者の指さしは、モーションキャプチャをすることによって連動して動作するようになっています. 指示者がタッチパネルに触れる行動は、ロボットの腕とレーザーポインタを自然に動作させ、作業者に指示者の行動を予想しやすくしています.  また、ロボットの胸部にはモニターが取り付けられており、作業者はモニターから指示者の表情や、指示者の目の前にある書類、指示者側の環境などを確認することができます。

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このシステムの特徴は, ロボットの頭は単に指示者の志向を表現するためだけに実装されていることです. こうしたシステムの構成によって, 広視野を眺めるときの指示者の予備的な動作を, 作業者はロボットの頭の動きから観察できます. そうすることで指示者の意図や行動を予測することができます.  なお, GestureMan3.5 のように、ロボットのカメラと頭部を分離しなくとも, 指示者のインタフェースとして, 広視野角の頭部搭載型ディスプレイ(HMD)と, 3 次元磁気センサを利用することで予期を支援できます. しかし, 広視野角HMDは大型で重量があるために, 指示者にとって負担が大きいのが現状です.  また、GestureMan3.5だけではなく、AIBOやKHR1なども用いて同様のシステムを構築しています。

aibo1.jpgkhr1.jpg

成果

Journal Papers (in Japanese)

解説論文

Conference Papers (in Japanese)


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